「主体性を支える支援ツール」研究発表会!!

第11回ワークショップアルファ

NPO法人権利擁護たかつきとの
コラボレーションから始まった
「後見人の意思決定を支える支援ツールの研究・開発」
企画。
財団法人後見あしすと-アルファや大阪法人後見協議会との協働を経て、
3月2日、ついに発表の日を迎えました。

研究発表会の様子

思い起こせば、令和2年の春、社会福祉士や弁護士、
司法書士といった専門職の皆さんの下を訪ね
後見活動における悩みや課題、そして後見活動への想いをインタビューするところから始まった当研究。
新型コロナウィルスの感染拡大という大きな壁が
立ちはだかったことで少し遠回りをしましたが
幸い、多くの専門家からご意見を頂戴することも出来
行きつ戻りつ、たくさんの議論を経て、
この日を迎えることが出来ました。
昨年11月11日開催の大阪法人後見協議会主催
「法人後見のこれから」において
当研究の中間報告を行いまいたが
今回はそれを上回る熱気に包まれた場となりました。

笠原幸子教授

当日は、
四天王寺大学教授 笠原幸子先生による研究発表
そして
法人後見2団体による支援ツールを活用した実践報告
最後に弁護士の久岡秀樹さん、
社会福祉士の上野葉子さん
法人後見を運営されている認定NPO法人あさがお
事務局長近澤貴徳氏によるディスカッション、と
多くの視点から「主体性を支える支援ツール」を見つめ
いかにして有意義に活用するかについて
議論を致しました。
今回の研修会に参加された
財団法人後見あしすと評議員の南さんから
寄せられた感想のほんの一部を少しご紹介します!
南さんは、当支援ツールの研究開発に当初から
関わってくださり、思い入れもひとしおです。

とよの権利擁護支援センター実践報告
権利擁護たかつき実践報告

南さんの感想
★実践報告★

一般社団法人とよの権利擁護支援センターともの
森田さんと
NPO法人権利擁護たかつき渓さんの実践報告は
胸に刺さりました。
渓さんがチェックをするときに
「裸になる気持ちで」取り組まれたとのこと…
自身の振り返りをするのも勇気がいりますよね。
感動しました。

★パネルディスカッション★

久岡秀樹弁護士が述べられた、
“後見業務は社会生活(契約事)となっているが、
それだけでなく日常生活の意思決定支援が大事”
というご意見も納得ですし、
近澤さんが仰っていた“
意思決定支援がスタンダードとなり、
あえて「意思決定支援をしています」と言わなくても
よくなる未来に進んでいきたい”
との言葉に共感しました。
また、上野社会福祉士が述べられた
“それぞれに所属している施設や
支援機関との連携の大切さ”も
意思決定の在り方に大きな影響を与えていることも
改めて実感しました。

★全体として★

参加していた当所スタッフ間でも、
チェックリストを使用したいという
声もあがっていましたので、
さっそく取り組んでみたいと思います。

パネルディスカッション

参加された皆さんは、
それぞれに様々な思いを抱かれたと思います。
今回、無事に「主体性を支える支援ツール」を
皆様の前に提示できたことはとても大きな喜びです。
後見人による意思決定支援は
今回ツールを皆様のお手元にお届けしたことで、
“新たな始まり”を迎えました。
成年後見制度を利用されている方々が、
それぞれの“ご本人らしい暮らし”が手に入るよう、
本ツールの活用があちこちの場面で見られることを
祈ってやみません。
ぜひ、皆様も手に取っていただき、
日々の支援の振り返りに、
また行き詰まった状況の打開に
お役立ていただきますようお願いします。
「大阪法人後見協議会」は、これからも
大阪の成年後見制度のよりよい環境作りを目指し、
様々な企画を皆様にお届けしたいと考えております。
今後とも、どうかご協力をよろしくお願い致します。