後見活動の悩みを一人で抱え込む ⇒ 支え合いながら学びを深める場

大阪府下では、多くの後見人が活動されています。
制度利用者との円滑な関係が築ければそれがベストなのですが、人と人の間には様々な迷いや納得できない悩みもたくさん生まれます。
被後見人とのコミュニケーションに困難を抱えている、虐待の対応に苦慮しているなど、難しい事例を受任している方は、日々悩みをお持ちです。
後見活動の悩みや問題を共有し、ディスカッションしながら共に学びを広げる場を作ることができないか。
そんな発想から生まれたのが、NPO法人権利擁護たかつきが提唱した
「おおさか後見ワークショップα」です。

多くの後見事例の検討経験を持つ権利擁護たかつきの司法・医療・福祉等のスペシャリストが、参加者とのディスカッションを通じて共に学びを広げる場。悩みを一人で抱え込みがちな後見活動に、支え合いながら学びを深める場。
当事者の立場に立った本来の後見活動のあり方とこれからの後見制度の質の向上を目指す。それが後見ワークショップαの目的です。
決して正解を求めることはせず、でも、自分の立ち位置が見えてくる・・・。
後見の最前線におられる方から、貴重な場だとの感想をいただいております。

後見あしすと-アルファが引き継ぎました

2022年の当財団の設立を機に、これまで権利擁護たかつきで行ってきたワークショップを財団が引き継ぎ、
新たに「ワークショップアルファ」として同年9月から随時開催しています。
後見支援の現場で悩みや課題をお持ちの方は是非一度、体感してみてください。
きっと肩の力が抜けるはず・・・。

参加対象者と案件事例

ワークショップアルファの参加対象者は、現在後見活動をされている専門職後見人、市民後見人、親族後見人、法人、
成年後見制度利用者及び事例に関わる家族、医療福祉機関等、成年後見で悩みを抱える方々です。
対象となる案件は、制度利用者との間で抱える様々な問題や悩み、制度利用に関する医療機関が抱える課題等です。
※法律に関する相談はお受けできません

雰囲気と開催ペース

ワークショップアルファの大まかな雰囲気は、参加ご希望の方に事前にお困りの内容をお聞きし、当事者の特定を避けるためにワークショップアルファからのテーマ出しとして、当日のディスカッションの場で事例をご紹介します。
財団のコアメンバーと参加者が討議を通じて問題点を整理ながら、新たな気づきを共有し、参加者の皆さんの、これからの後見活動の参考にしていただいています。
年6回奇数月の18時30分から約2時間、さわらび診療所(吹田市片山町1-4-15)での開催を原則としています。
各回の開催日時や会場は、相談ご依頼者への直接のご連絡及び本サイトでもお知らせします。

ご相談からの流れ

ワークショップでの相談を依頼される場合は、お困り事がワークショップの趣旨に沿うことを事前に確認させていただきます。
『討議打診フォーム』からご依頼の概要をお聞かせください。財団内で検討し、結果をお知らせします。
討議対象と判断した事例には同時にエントリーシートをお送りしますので、改めて詳細をお聞かせください。
事例は当財団で個人情報等を加工し、ワークショップ当日にアルファからの提案として参加者全員で討議します。
ご依頼が多数になる場合は議題に上がるまでに回数が嵩むことがございます。予めご了承ください。

ご相談者以外で、学びを広げる場としてワークショップへの参加をご希望の方は『ワークショップ参加申込』からエントリー
してください。ご参加には必ず予約が必要です。予約なしでの参加はできません。

参加費用

ワークショップアルファの参加費は
無料です。

コアメンバー

稲垣 亮祐精神科医師/医療法人小憩会さわらび診療所院長
笠原 幸子四天王寺大学 人文社会学部教授
加藤 美朗関西福祉科学大学准教授/元大阪府立茨木支援学校職員
小山 操子あかり法律事務所 弁護士/権利擁護たかつき監事
髙田 浩行社会福祉士/宝塚市社会福祉協議会
南 さやか精神保健福祉士/医療法人小憩会
芳浦 定明保護司
辻川 圭乃辻川法律事務所弁護士/後見あしすとアルファ理事

注意事項

・ワークショップは、後見方針の決定や結論を出す場ではありません。
・法律に関するご相談はできません。
・意見を主張する場ではありません。趣旨にそぐわない発言は退室いただくことがあります。
・参加者には事前に注意書をお渡しし、趣旨へのご理解・ご賛同をいただきます。
・学びを広げる場として、ご相談がない方でもご参加いただけますが、見学目的の参加はご遠慮ください。